勉強犬
塾の先生である僕が言うのもなんですが、「塾」というのはあくまでツールの一つです。
塾に行ったから成績が上がるとか、そういう場所ではありません。
いつだってどこだって、頑張るのは生徒本人です。
だからこそ、個々人に合っている塾を見つけることが大切になります。言うなれば、どこが一番頑張りやすいかと言うことです。
その「頑張れる場所」が見つかった時、塾は「ツール」の枠を飛び越えて、心強き「味方」となり、勉強においての最高の「パートナー」となるのです。
それを踏まえて、選び方を見ていきましょう。
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オススメの塾選びの方法
教室長で選ぶ
一番オススメの塾選びの方法からご紹介します。
それが、「教室長で選ぶこと」です。
つまり、その塾の顔、おそらく入塾したら一番話をするであろうその「人」で選ぶのです。
大手の塾でも小さな塾でも、その塾のシステムが生徒を育ててくれるわけではありません。
どんなにいいアイテムも、システムも、使う人によって効果は変わってきます。
実際に僕も大手個別指導塾で働いていましたが、同じシステムで運営しているにもかかわらず、各教室の雰囲気はいい意味で別物でした。
教室長のカラーが出るんですよね。
だからこそ、そこにいる「人」が重要なのです。
それは何もその「人」の能力を見ろということではありません。どちらかといえば、お子様に合うか合わないかをしっかりと見ていただきたいです。
この人の言うことなら素直に聞けそうか。なんだか話していて嫌な感じはないか。気になるところはないか。好きかどうか。
人間の直感の力ってすごいですからね。その直感に従って、その塾が、その教室長が、はたして自分に合っているのかどうかを考えてみるといいでしょう。
あ、ちなみに保護者の方がどうかよりも、生徒本人がどうかの方が重要です。通うのは生徒ですからね。
距離(通いやすさ)で選ぶ
次にご紹介するのは、塾選びの決め手とする方が意外と多い「距離で選ぶ」です。
週のうち、数回通うのが塾ですからね。遠いと通塾中の心配も増えますし、移動時間もかかります。送り迎えも必要になるかもしれません。
昨今はお家で勉強するのが大変な時代です。その詳しくは『家庭学習を望む親に知ってほしい、家で勉強してもらうためにすること』の記事をご覧いただければと思いますが、それに伴い塾で自習をする時間というのも増えていくでしょう。
通いやすいに越したことはありません。
塾探しの手始めは、まず身近に「本人に合う塾」がないか探してみるのをオススメします。
Googleで、「地名 塾」とやれば沢山の情報が出てきます。
その中から、実際に行ってみる塾を選んで訪問し、相性をみてみましょう。
そうそう、教室長をみるんでしたよね。
ただ、近場にどうしても合う塾が見つからないという場合は、無理してそこへ通うよりも、検索の範囲を広げることをオススメします。
移動時間や送り迎えの手間がかかったとしても、あえて強めに言えば、塾で勉強する時間を無駄にするよりよっぽどいいです。
塾は「ツール」ですが、信頼できる「味方」であり、勉強における「パートナー」でなければならないですからね。
間違ったパートナー選びは、不幸しか生みません。
システムで選ぶ
上記の二つで大体は絞れると思いますが、ここからは塾の情報の読み取り方についての説明も含めて、お伝えしていこうと思います。
塾にはいろんな形態があります。
今回は「個別指導塾の選び方」としましたが、塾の形態には個別指導塾以外にも大きく分けて2つの形態があります。合わせて3つということですね。
一つが、集団形式。これはイメージしやすいかもしれませんね。学校の授業のようなスタイルで授業が行われます。しっかり質問が出来る子や、競争意識が強い子向けと言われます。
もう一つが、自立型形式。タブレットやプリントなどを使って生徒が自習しているのを先生が監督するような形ですね。
さらに、個別指導形式にも微妙な形式の違いがあります。パーテーションで区切られて1:1〜1:3の授業だったり、長机の横に座って1:2の授業だったり、部屋の中で1:1だったりですね。
もちろん、どれがいい悪いということではありません。それがあるならもうとっくに「いい形式の塾」によって塾業界は淘汰されています。
大事なのは、どの形式に合うかです。ちょっと特徴をまとめておくので、参考になりましたら幸いです。
集団塾の特徴
- 競争意欲をかきたて実力を引き上げやすい
- 演習量を増やしやすい
- 下位層よりは上位層向け(ついていけない子のフォローは弱い)
- 1クラスの上限があるか、どのぐらいかは要注意(ない場合や20名を超える場合は授業が身にならない危険性高)
- 先生との相性が重要
自立型や個別指導塾の特徴
- その子に合ったペースで進むことができる
- その分甘えやすい(演習量が減りやすい等)というデメリットあり
- 管理者の能力によるところが大きい(生徒本人任せでは危険)
- 講師がコロコロ変わる場合は要注意
- 本人の特性にあった授業が可能
口コミで選ぶ
評判がいい塾は、お子様にとってもいい塾である可能性が高いです。
ただ、ここでわかるのは、「可能性が高い」だけです。
本当にお子様にあっている塾かどうかは、やはり行ってみないとわかりません。
親でも兄弟でもどんなに仲のいい友達でも、一人一人はやっぱり違います。ということは、合う塾はやっぱり違ったりします。
だからといってもちろん、「兄弟が通っていてすごく良かったからこの塾!」というのを否定するわけではありません。
これは塾選びのきっかけとしてはものすごく安心なものです。教室長もシステムもなんとなくわかっているわけですからね。
実際に行ってみて「合わない」と思った時に、他の選択肢を探せばいいと思います。
ここでのポイントは、「人がいいから自分もいい」とは安易に思わないこと。人よりも自分を信じましょう。だって、自分の人生ですからね。
ブログで選ぶ
最後はちょっと余談気味ですが、意外と当たりかもしれません。
それは「ブログで選ぶ」ということです。
大体の塾ブログは教室長自らが書いています。つまり、ブログを通して、教室長と合うか合わないかがなんとなく透けて見えてくるかもしれないということです。
ブログは、ホームページよりも個人の考えや人柄が出やすく、それがわかりやすいと思います。
「お、この人言っていることすごく納得できる!」
「なんだかこの教室の雰囲気良さそう」
「うーん、ここは違いそう」など、ブログから情報収集をして、見学に行く塾を選ぶというのも手かもしれません。
わざわざ見に行くよりも時間かからないですしね。
勉強犬
そうですね。
目標達成に向けての最高のパートナー探し。使えるものは全て使って、素敵な塾に巡り会っていただければと思います。
素晴らしい塾、いっぱいありますからね。
勉強犬