テスト勉強って何をやればいいの?テスト対策の勉強の仕方を徹底解説!

こんにちは、案内役の勉強犬です。今回のテーマは「テスト対策」です。嫌な響きですね。

勉強犬

 

そうですよね。「テストが好き!」という方はあんまりいないんじゃないかと思います。

だからこそ、正しいテスト勉強をして、自分の心と負担を軽くしてあげましょう。大丈夫。やることはシンプルです。今日はそのやり方について詳しく説明していきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

なお、動画版はこちらです。

 

テスト勉強の仕方

テスト勉強において大事なことは「準備」です。準備が8割、いや9割といっても過言ではありません。100点を取るには120点の準備(利き手じゃない方の手で解いても100点が取れるぐらいの準備)が必要です。そう、すべてのテストは準備の勝負なのです。そのことを肝に銘じて読み進めてみてください。

今回は「普段のテスト対策」と「テスト前のテスト対策」、そして本番、さらに「テスト後のテスト対策」という4つの時期別に対策の勉強方法をお伝えしていきたいと思います。

前置きの最後に注意点です。これから書いてあることを、ただただやることはやめてください。必ず自分の頭を使って、考えながら実施してください。ただただやると作業になって効果的ではありません。主体的に、能動的に、自分で考えて動くということに挑戦してみましょう。そうすれば成功も失敗も全部がこれからの人生の糧になるはずですよ。

 

普段のテスト対策

普段のテスト対策勉強で意識することは以下の5つです。

  1. 学校の授業をしっかり受ける
  2. 学習習慣つけておく
  3. 隙間時間の活用をできるようにしておく
  4. 「理解する勉強」と「仕上げる勉強」を使い分ける
  5. 科目ごとの特性を理解して勉強する

一つずつ見ていきましょう。

 

学校の授業をしっかり受ける

学校のテスト問題は学校の授業をもとに作られるわけですから、学校の授業を疎かにしては、もちろん良い点は取れません。授業をしっかり聞いて、教科書や資料を読み込んで、できれば授業中に頭に入れてしまいましょう(焦らなくてもその日中に一旦頭に入れられたらいいですね)。授業でわからないことがあったらその日中に解決する癖をつけておくと楽ちんです。とにかくわからないものをそのままにしておくのはやめましょう。

自分がしっかり授業を聞いているかどうか、授業についていけているかどうかは、内申の「主体的に学習に取り組む態度」を参考にするといいでしょう。B以下がついている場合は何かしら問題を抱えています。担当の先生に確認しにいきましょう。

また、授業を受けていて、その内容がちんぷんかんぷんだった場合は、戻り学習が必要です。場合によっては、小学生の内容まで戻って復習をして、授業が理解できるレベルまで戻ってきましょう。

あとこれは上級テクニックですが、各先生が作る問題の傾向や「こういうこと訊きたそうだな」というデータをなんとなくでも自分で収集できれば、テスト勉強が楽になります。問題を作る先生の立場になってどんな問題が出題されそうか考えてみるのも良い対策になりますね。

 

学習習慣をつけておく

「学習習慣って何?」という方のためにもっと簡単に言えば、毎日勉強に取り組みということです。最初は10分でも20分でも構いません。とにかく毎日勉強に触れられるようにしましょう。それを続ければ習慣ができて、楽にやることができるようになります。千里の道も一歩からです。

言わずもがなですが、習慣というのは簡単につけられるものではありません。だからこそ、早め早めにつけておくことをオススメします。今これを読んでいて習慣がついていない人に一応伝えておくと、一番早いのって「今」だからね。

注意点としては、人にやらされてやっている間は効果は半減です。「早く時間が過ぎないかなぁ」とぼんやりしたり、楽な勉強に流れますからね。エア勉強の確率が高くなるので、そこはご注意ください。

毎日やるオススメのものとしては、計算・英単語・漢字・思考力系トレーニングなど基礎的なものに加えて、英語数学(積み重ね科目)の予習復習や、その日に授業であったわからないことの調べ学習です。これをあんまり時間で区切らず、終わるまでやる癖がついていたら最強です。

 

隙間時間の活用をできるようにしておく

意外と勝負の明暗を分けるのが、「隙間時間」の使い方です。今の子達はどうしてもその時間スマホに取られがちですね。

もちろんいつもいつでも隙間時間を勉強に充てろというわけではありません。でも、これ、たまに練習しておかないと、いざ本番近くになって隙間時間を勉強時間に充てたい時にできないんです。本番直前の隙間時間にスマホ触っちゃってるのヤバいのはわかりますよね?

ちょっと時間が空いたら今日もらったプリントを読む。資料集読む。参考書読む。そんな風に時間を使えたら、素敵だと思いませんか。テストで点が欲しいなら、ちょっと意識してみましょう。

 

「理解する勉強」と「仕上げる勉強」を使い分ける

勉強には2種類あると思ってください。それが「理解する勉強」と「仕上げる勉強」です。

理解する勉強で大事なのは、本質を掴むことです。例えば、「坂本龍馬」という単語だけ覚えるのではなくて、「坂本龍馬が何をやった人なのか、どんな時代に生きたのか、人柄はどんな感じっぽいのか、顔は…」のように細かい情報まで誰かに説明できるようにしておくということです。情報って実はあればあるだけ頭に残りやすいので、暗記面から見てもこれは効果的です。

仕上げる勉強で大事なのは、時間意識です。テストでは制限時間ありますからね。ただ「できる」ではなくて「時間内にできる」状態にしておかないと点数になりません。普段から意識的に時間制限を設けて練習に取り入れましょう。本番を意識した練習が大事です。テストが終わって「後になって解いてみたら全問解けたけど点数は取れなかった」みたいな子に足りていない練習がこれです。想像力が足りていないんです。

あと当たり前ですが「わかった気になる」のを防ぐためにも、普段からテスト中心の勉強を心がけましょうね。そこは自分に厳しくやってください。

その他、勉強の仕方についての謎はこの記事で解決できるはずです。

科目ごとの特性を理解して勉強する

中学校ではいろんな科目に触れますよね。それぞれ特性が違います。

一番注意しなきゃならないのが、英語や数学に代表される積み重ね科目です。これは前の内容がわからないと次の内容ができない科目のことです。例えば、縄文時代がわからなくても江戸時代の勉強はできますが、文字式の計算がわからないのに方程式の勉強はできません。こんな風につながりが強い傾向のある科目が積み重ね科目です。日々の勉強はこれを中心に進めましょう。

もう少し具体的に言えば、英数は予習中心で勉強ができると良いです。テスト前になったら戻って、テスト範囲を仕上げるイメージですね。

理科や社会など暗記科目と呼ばれる科目は、ただただ暗記で戦うのは実は不利です。覚えることは膨大ですからね。ですから、本質を理解し、情報をつなげて、覚えやすくした上で、暗記とアウトプット(説明したり問題を解いたり)を繰り返しましょう。

国語は少し難しい科目で、「入試問題に代表される初めての文章を読み解く国語」は積み重ね科目ですが、「走れメロスをやったら走れメロスが出るといった定期テストの中心問題を解く国語」は暗記科目に分類されるでしょう。積み重ね科目に当たる前者については、語彙を増やしたり文字慣れしたりといった対策をコツコツしておきましょう。

上記の5科目をテスト対策期間までにある程度固めておければ、テストに実技科目(体育、音楽、美術、技術家庭科)が増えてきても対応しやすいです。

 

テスト前のテスト対策

さぁ、いよいよテストが近づいてきました。すると、あなたはテスト範囲表をもらいます。それを活用しながら、テストへの準備を進めましょう。

 

テスト範囲表を読み込む

まず最初にするべきは、テスト範囲表を味方にすることです。テスト範囲表はいわば先生方からの最大のヒント。これを上手に使えるかどうかで大きな差ができます。

じっくり読み込んでイメージできないものは早急に調べましょう。プリントは全部あるか、範囲はどこからどこまでか、もらった瞬間に全部確認できるといいです。大体点数が取れない子はテスト範囲表読んでません。

 

音読

範囲表に書いてある教科書のページにざっと目を通して、少し怪しいところは音読をしましょう。勉強において、音読は効果的です。隅々まで読んで、読めない漢字や知らない語句があったら調べましょう。

 

学校ワーク最低3周

学校ワークは最低3周をしましょう。この頃にはもうすでに1周している子も多いと思いますが、そこで間違った箇所や怪しい箇所にチェックをしておけば、(チェックがついたところだけやる)2周目はスムーズだと思います。3周目はその様子を見て「絶対にできる!」というところ以外を繰り返しましょう。

もし提出などの関係で学校ワークに書き込んでいる場合は、あらかじめコピーをとっておくと問題が解きやすいです。これは保護者の方などに手伝ってもらうと良いかもしれません。

 

国語の対策

ここからは、注意すべき科目についてお伝えしておきましょう。

まず国語です。前述の通り、国語は積み重ね科目の側面と暗記科目の側面があります。例えば、『走れメロス』を授業でやったらテストにも『走れメロス』が出ますよね。そして、その文章は変わることがありません。

だからこそ、オススメするのは桃太郎戦法です。桃太郎のお話、知っていますか?知っているという方は、以下の問題に答えてみてください。

  • おばあさんはどこで桃を拾いましたか?
  • 桃太郎はどこへ向かって旅をしましたか?
  • その際、何を連れて行きましたか?

どうでしょう、本文なんかなくてもスラスラ答えられましたよね?国語のテスト対策で目指すのはこの状態です。『走れメロス』が出るなら、『走れメロス』の本文など読まなくても、質問にスラスラ答えられるようにしておきましょう。そうすれば本文を読む時間も節約されるので、漢字や文法、実力問題などに時間を割くことができます。

 

英語の対策

英語でも同じことができます。出題範囲のページは英文を見てスラスラ日本語に訳せるようにしておいてください。また、自分が書いた日本語訳を見て、英訳できるようにしておくと最高です。ノートの左側に日本語訳テスト、右側に英訳テストをして、教科書の本文に戻せるようにしておきましょう。

 

実技対策

テスト範囲表が出たら、実技の勉強にも着手できます。基本暗記です。しかし、5教科と違って問題集などがそんなに多くないので、やりづらいでしょう。そんな時に使える技をご紹介します。

ポイントは「説明」と「テスト」です。

範囲表の教科書や資料集のページを開いて、そのページを音読して、最後にそのページを要約をして説明しましょう。「このページはこういうことが書いてあって、ここが重要で、こういうことが出題されそうです」と話すんです。誰かに聞かせてもいいですし、自分自身に向けて説明してもいいです。

その後、自分でテストを作りましょう。100均などで売っている「線を引いて赤シートで隠せるようになるやつ」がオススメです。それでオリジナルテストを作って、繰り返して、マスターしましょう。この方法は、高校でも活用できます。

 

応用問題対策

学校ワークをやり通して、「もっと難しい問題にチャレンジしたい!」という場合には、以下の方法が考えられます。ぜひ挑戦してみてください。

  • 範囲の知識で解ける入試問題に挑戦
  • 塾や市販のワークに挑戦
  • 教科書の章末問題などはやった?
  • ネットで応用問題を探す(保護者の方にやってもらおう)

どの問題を解くにしても大事なのは、一度やって終わらせず、自力で良いスピードでできるようになるまで繰り返すことです。

 

テスト本番

さぁ、いよいよテスト本番を迎えました。ここでできることは、自分と、自分のやってきたことを信じて、思いっきりやることだけです。

緊張しますか?うんうん、緊張することはいいことです。あなたが良い点数を取ろうと思っている証です。そういえば、脳の仕組みとしては、緊張と興奮というのは似ているから、緊張してきたら「ワクワクしてきた」と一言発すればいい感じで動けるようになると、歌手の宇多田ヒカルさんが言っていました。よかったら使ってみてください。

 

テスト後のテスト対策

お疲れ様でした。テストが終わりました。よく頑張りました。

でも、ここで「もうやることない〜」となるのは勿体無いです。まだまだ人生は、ひいてはテストは続いていきますから、成長のためにテストを活用させてもらいましょう。

終わったテストから手に入れたいのは、「自信」と「課題」です。

自信はわかりやすいですね。できた部分を見つけて自分を褒めましょう。自信がつけば、そのことをもっとやりやすくなります。自分を承認して、もっと勉強しやすくしていきましょう。その際の大事なポイントは、人と比べないことです。これはあくまでも自分との勝負。ですから、自分ができなかったことができるようになった、点数が上がった、苦手なところが克服できた、など自分ベースで考えられるといいですね。

課題は見つけるのにコツがいります。当塾ではこんなシートを使ってテストを分析し、課題を発見します。

分析の方法は自由ですが、どんな方法だとしても、自分の課題を明確にして、じゃあ次のテストに向けて何をすればいいのかを見つけられるようにしましょう。

なお、それは具体的な行動として設定すること。設定したら、日々日々の勉強に早速取り入れてみましょう。

その繰り返しで、あなたはどんどん強くなっていくのです。

 

 

最後に

細かく書いていたら、大変長い記事になってしまいました。だけど、どこかで誰かの参考になっていたら幸いです。

さて、最後にネチネチ嫌なことを言っていきましょう。どうでしょう、ここまで読んできたあなた、実はこの記事には意図して難しい言葉を使ったところがいくつかあるんですが、読んだ時にわからないって思った言葉は調べましたか?スルーしていませんか?音読しましたか?

普段からそんな風に自分の「わからない」に敏感になれていると、いざテスト勉強!なんて気合い入れなくても点数が取れたりします。その状態を目指したいですね。

この記事を読んでくれたあなたを、心から応援しています。

 

みんな頑張れー!

勉強犬