塾のチラシをウンウン唸って考えた結果

 

もうすぐオープンということで、塾のチラシをどんなものにしようか考えていました。

 

幸いなことに、何人かの素晴らしいお店の方々に「うちにチラシ置いてもいいよ」という素敵なお声掛けをいただいたんですよね。

本当に有難いことです。そんな素敵なお店の皆様については、いつかこのブログでも心を込めてご紹介したいと思います。

お楽しみに。

それでは今日も素敵な一日をお過ごしください。

 

…って、違う違う。チラシのお話でした。

そうそう、そんな風に声をかけてもらった時に「ありがとうございます!」とか言いながら、僕は決定的なことに気付いたわけです。

あ、チラシがない。

 

というわけで、チラシ作成TIMEの始まりです。

僕がチラシ作成で気をつけたこと

「誰が」「誰に」「何を」「どう伝えるか」

こう見えて私、以前は求人広告営業マンでした。タウンワークとかリクナビNEXTとかの原稿をそれなりに作っていたわけです。

ええ、ええ、なんとなくお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、当時の僕の作る広告は自己満足的なもので、一言で言えば、ポエムみたいなチラシでした。

オフィス街の中華料理店の求人募集で「愛と情熱をもった店長が…」とか書いてました。即先輩にダメ出しされました。

そんな僕を見かねた先輩に言われた、「広告の基本」は今も忘れません。

 

「広告の基本は、【誰が】【誰に】【何を】【どうやって】伝えるかだ」

 

たしかに!と当時も今も衝撃を受けています。特に、「まずは【誰が】【誰に】を考えなさい」というところですね。

当たり前ですが、これがズレるといい広告にはなり得ません。

マクドナルドが富裕層向けのチラシを作っても効果は薄いですし、高級家電メーカーが子ども向けに広告を作ってもあんまり響きません。

【誰が】【誰に】メッセージを送るのか。僕は今でもその教えに忠実に広告を考えるようにしています。

 

メリット推しというのは確かに大事!

まぁ、そんなことを踏まえながらも、せっかく自分の塾なんだから、自分の好きなチラシにしようと色々構想を練っていたわけです。

 

大手の塾が作るような、「写真どーん」「キャンペーンどーん」「メリットどーん」っていうのは嫌だったんですよね。

ただ、そういうチラシが意外と効果的というのもわかっています。以前、それこそ求人広告の営業をやっていた時に、メリット訴求型広告の強みには散々お世話になりましたからね。

時給が高ければ大きく時給を打ち出せばいいし、待遇で他と差別化できるところがあればそこを大きく目立たせればいい。

こういうチラシは作るのも楽ですしね。もちろん反響も出やすいです。

 

よーし、うちもメリット出しでいこう!と思ったら、まだ存在自体していないんでした、うちの塾。

指導の成果も、生徒たちの笑顔も、優秀な講師陣も、合格実績もまだ出せません。

出せるのは、僕の今までの経験とシステムぐらい。

でも、僕の経験はあくまで前職までのもので、それを広告でどーんと打ち出すのもどうかと思いますし、

システムに関しては、コストや授業の仕組みに自信もありますが、一枚の紙で伝えるよりもHPで読んでもらう方がいい気がしたんですよね。

 

 

うん、それに何より、メリット出しは面白くない(あくまで個人的感想です)。

いくつかメリットチラシも作成しましたが、今回はボツです。

もっと「HOME個別指導塾」感を出せるチラシとは…とここからしばらく唸っておりました。

 

言葉の持つ力を信じてみようと思う

ウンウン唸りすぎて「唸る」という字がゲシュタルト崩壊を起こしそうになった頃、ある閃きが僕を襲いました。

「そういや、前に広告についてのブログ記事書いたな」

そうそう、僕キャッチコピーとか大好きで、家にそういったものをまとめた本がいくつかあるのですが、以前それを題材にこんな記事を書いていたんですよね。

 

 

そこで紹介した素晴らしい広告を読みながら再確認。

 

やっぱり言葉の力って偉大だ。

 

というわけで、どうにか言葉を大切にしたチラシを作りたいと考えるようになりました。

基本的にキャッチコピーメインのチラシは、有名な大手が「ブランディング」の意味で出すことが多いので、名も知らぬような小さい我が塾がオープンの際にやることに効果はないんじゃないかと自問自答もしたのですが、「ま、ダメなら作り直せばいいんじゃないかな」という内なる声の後押しもあって、方向性をそう決めました。

 

ビジュアルインパクトを持たせること

それから改めてターゲットを絞り、どんな言葉を伝えたいかを考え、それをとにかく白紙の紙上に書き出していきました。

いくつか貯まったところで推敲です。自分で書いたものを自分で見るって恥ずかしいよね。

 

ちなみに、夜中に書いたアレを朝見て「な、なんだこれ」と思うのには人間の「ホメオスタシス(恒常性)」という機能が関わっているそうです。生きるために必要なものらしいのですが、自分の文章を読み返す時には切りたいものですね。じゃないと危うく立ち直れなくなるところでした。

そんなホメオスタシスとの激闘の末、あれこれ言いながらも、やっと添削が終わりました。

書き上がった文章を見ながら、「ふっふっふ、割といいじゃないか。悪くないんじゃないか。うんうん、まぁまぁ好き」なんてプチ自画自賛していたら、その瞬間に僕はあることに気付いたのです。

 

あれ。これ、読んでくれるかな。

 

そうです!意外と長文になってしまったのです!

 

僕の勝手な調査によると、人がチラシを見て読むかどうか決めるのは最初の0.2秒ぐらい。おそらく。

そこで「お!」とか「ん?」とか思わせないと、そこにどんなにいい文章が書いてあったとしても、そもそも読んでもくれないわけですね。

これには見た目的なインパクトや違和感がとっても大事。俗に言うレイアウトというやつです。すっかり忘れていました。

 

そこから、その文章を片手に、どこにどう置いたら読んでくれるかな〜と、あれこれ見せ方の部分を試行錯誤。

「うーん、見た目的にはやっぱり写真強いな。これは写真使うべきかな…」と、当初のコンセプトを覆そうとした時に、僕は愛すべきiPhoneから気付きを得たのです。

悩んで写真の魔力に捕まりかけた時、あのiPhoneのシンプルな背面が輝いたのです。それはまるで、iPhoneを通じて、ジョブズがこう語りかけてくれたかのようでした。

「シンプルイズザベスト、ダヨ」

「了解!」

思わず日本語で返してしまった僕ですが、イメージの中のジョブズさんはめっちゃ笑顔だったのできっと伝わったことでしょう。

そして、ようやくチラシが完成しました。

 

チラシのご紹介

勉強が嫌いなあなたへver

 

知識を得ることは、本当は楽しいはずなのに、

「勉強が嫌い」ってなるのはどうしてだろう。

 

やらされるから?

できないから?

中身がわかりづらいから?

 

じゃあ、「やる」んだったら?

できるんだったら?

中身がわかったら?

一体どうなるだろう。

試してみる価値はあるよね。

 

大好きな漫画みたいに、

ハマったゲームみたいに、

続けているスポーツみたいに、

あなたが得意なことみたいに、

勉強がなったら、どう?

すごくワクワクするんじゃないかな。

 

「第二の家」は、

あなたと一緒にそのワクワクを見つけて、

そのワクワクがあなたの中で育つことを、

心から、精一杯応援します。

 

子どもたちの「心の力」が高まり、

「学力」が伸び、

これからの世の中を、

「生きていく力」が育つ場所。

 

そう在る事が、私たち「第二の家」の使命です。

 

そんな「第二の家」が、あなたの、

とっておきの居場所になれますように。

 

あなたに会える日を、楽しみに待っています。

 

提供は、「第二の家」HOME個別指導塾、塾長の篠崎でした。長々お付き合いありがとうございました。

 

本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。 ただのチラシ完成報告でした。

勉強犬